歴史を大学院で学ぶということ | 東進ハイスクール 本郷三丁目校 大学受験の予備校・塾|東京都

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2024年 11月 23日 歴史を大学院で学ぶということ

 

こんにちは、本郷三丁目校校舎長大友です!

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

 

気温の寒暖差が激しい季節になりましたね。

インフルエンザや肺炎などが流行っていますので、高校生の皆さんは体調に気を付けてください!

 

さて、本日のテーマは「歴史を大学院で学ぶということ」です!

私は文系、それもバリバリど真ん中の文学部ですが、大学院に進学してから就職したという珍しい経歴を持っています。

学部でも大学院でも、一貫して日本史(江戸時代中期)を専門として研究していました。

 

高校での歴史系科目は「暗記科目」などとよく言われますが、

それはあくまで「これまでの研究で確からしい定説」「基礎知識」の量が他教科と比べて膨大にあるためで、

大学以降の歴史学は全く内容が異なります。

 

大学以降の歴史学は、文献史料を始めとした昔の様子が分かる証拠をもとに、「いつ、何が起こったのか」

「それは誰が何の意図で起こしたのか」を解き明かすのはもちろん、「その出来事がその時代に起きたことにどのような意義があるのか」

「現在と比較したり、他の事例と比較した時にどのように位置づけられるか」を論じます。

私が専門としていた江戸時代などは、和本や手紙、公文書などの古文書が豊富に残っているので、

これまで誰も読んでいなかった史料を見つけ、中身を整理・解読するだけでも論文が書けたりします。

さらに、既に知られている出来事でも、昔の研究者が取り上げたやり方(先行研究)に間違いがあることを見つけたり、

先行研究と違う視点を取り上げたりすることも重要な研究です。

時代によって新しく利用できる史料が増え、昔の出来事に対する解釈が変化・洗練されていくのを見るのはとても楽しいです!

但し、卒業論文が他学部と比べて長い傾向にあるので(私の場合は卒業論文4万字、修士論文8万字でした…)、心して取り組みましょう。

また日本史の場合、特に大学院以降はくずし字を本格的に読んでいくことになります。

辞書を片手にニョロニョロした文字と格闘することになりますので、学部生のうちから読み慣れておくのが吉です。

 

大学以降の勉強は非常に刺激的で楽しいです!

皆さんは進学後、どんな勉強をしたいですか?